不登校になった時、親にどう接してほしかった?
こんにちは。ねこやです。
私は、高校時代の約2年間不登校でした。
不登校時代の親との関係や感じたこと、どのように接してほしかったかについてお話します。
親の対応
お子さんが不登校になったとき、一般的に親の対応は大きく3つに分かれると思います。
1 子どもの気持ちに寄り添い優しく接する
2 学校や社会の立場に立って厳しく接する
3 どう接すればよいかわからず戸惑い放任する
私の親は、父は2番、母は3番の対応をとっていました。
お子さんが不登校になったとき、どのように接したら良いのでしょうか?
私の経験談
家族の反応
当時、父と母と3人で暮らしていた私は、高校1年生のある日急に学校に行けなくなりました。
最初はおなかが痛いなどと嘘をついていましたが、何日も休むとさすがに親は不審に思うようになりました。
父は私が寝ている布団をめくりあげ、「いつまで寝ているんだ!」と大声を上げながら怒鳴り散らします。
母は「どうして…」と言いながら静かに泣いていました。
毎朝けんかして、昼過ぎまで寝たあと、パソコンで動画を見たり、テレビを見る毎日。
そして、親が仕事から帰ってくる前に自分の部屋に行き、寝静まってから再び起きるという日々を繰り返します。
しばらくすると、親は無理に私を起こすことはなくなり、「今日も行かないの?」と悲しむようになりました。
家にいるとき思っていたこと
どうして放っておいてくれないの?
不登校になった時、自分自身どうして学校に行けなくなったのか分かりませんでした。
そのため、「なんで学校行かないんだ!」と言われても、答えることが出来ないのです。
また、「勉強についていけなくなるぞ!」と言われても、自分でこのままではいけないとわかっていても身体がついていかないのです。
怒られたとき、こんなに苦しんでいるのにどうして放っておいてくれないの?と思っていました。
申し訳ない
自分のことを理解してもらえなくて悲しいと感じていましたが、同時に申し訳なさも感じていました。
私は親に褒められることが嬉しくて、親のために勉強を頑張ってきました。
しかし、不登校になってしまい親の期待に応えることができない、ここまで育ててくれたのに申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。
親にされて一番嬉しかったこと
母が毎日お弁当を作ってくれたことです。
いつ学校へ行ってもいいように、と考え作ってくれていたのだと思います。
お母さんごめんなさい、と泣きながらお弁当を食べたことがあります。
大人になってお弁当をつくることの大変さを知り、本当に母には頭が上がりません。
母は物静かで言葉ではあまり言いませんでしたが、心配していたのだと思います。
親に言われて一番辛かったこと
「せっかく今まで育ててやったんに、無駄やったわ!!」と父に言われたことです。
家で引きこもっているときにパソコンやテレビを見ていましたが、勉強もしないでだらだらと過ごしている私に、父は大変怒りました。
パソコンでインターネットが使えないようにしたり、テレビのリモコンを隠したり、最終的には一部のブレーカーを落とすという強硬手段に出たこともありました。
ある日、そんな父に反抗心を抱いた私は、テレビとリンクしているDVDのリモコンを持ち出します。
夜部屋に閉じこもっていると、父が部屋に入ってきて、DVDのリモコンをめぐり父と取っ組み合いのけんかになりました。
その時、「せっかく今まで育ててやったんに、無駄やったわ!!」と言われたのです。
母が仲裁に入ってけんかは収まりましたが、自分の部屋で泣き崩れました。
どう接してほしかったか
私は、学校に行けない理由を問い詰めて頭ごなしに怒るのではなく、そっとしておいてほしかったです。
そっとしておくといのは放置するのではなく、ご飯の時間やお風呂の時間に呼びかけてあげる、といった風に時々声をかけて子どもを見守ることです。
学校の話題は出さずに今まで通り接してくれることで、心配してくれているんだなと感じることが出来たと思います。
上記の「親の対応」でいうと、1と3番になります。
必要以上にあれこれ言わないで、適度に放置して子ども見守ってあげることが重要ではないでしょうか。
そうすると、すぐに学校に行くことはできないかもしれませんが、自分から部屋を出て何かしようと行動するようになるのではないかと思います。
まとめ
子どもが不登校になったとき、自分の育て方がいけなかったのかと悩んだり、甘やかしたのがいけなかったのかと子どもに厳しく怒っていませんか?
私は、放置(=見守る)することも一つの手段だと思います。
怒ることで親もストレスが溜まりますし、子どもも嫌な気持ちになり、お互いにとって良くありません。
子どもが不登校になって戸惑い、悩む気持ちもあると思いますが、子どもが頼れるのは親しかいません。
あまり干渉せずどっしりと構えてあげることで、子どもは安心できるのではないでしょうか。
以上、私の経験談から感じたことでした。