社会不安障害と自覚するまで 小中学校編
こんにちは。ねこやです。
以前は社会不安障害(SAD)とはどのような病気なのかをお話しました。
今回からいよいよ、私の今まで経験してた人生について少しづつ話していきます。
(個人情報のため、一部内容を変えてあります)
私自身は自覚していませんでしたが、
なんと小学生の頃からの社会不安障害の症状がありました。
ラジオ体操に行きたくない
私は田舎のごく普通の一般家庭に生まれ、なに不自由なく暮らしていました。
性格は恥ずかしがり屋で負けず嫌いな一面もありました。
夏休みになるとラジオ体操があります。
ラジオ体操をする公園までは私の家から一本道でした。
家を出て公園まで向かっているのを、誰かが待って見ています。
朝が弱くいつもギリギリになる私が公園まで行くところを見られているのです。
上級生と接するのが初めてだったため、ただ単に緊張していただけかもしれませんが、
見られている中で毎朝ラジオ体操に行くのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。
たったそれだけのこと?と思う方もいると思いますが、これはまだほんの前触れにしか過ぎません。
給食中に緊張するように
小学5年生になりました。
だんだんと人の感情に敏感になる年頃です。
ふと、給食中、頭の中に自分の食べている音が響いている、という感覚に陥りました。
普通は目の前に給食があるので、食べるという行為に集中するはずです。
しかし、食べている音が頭の中で響き、音が周りの人に聞こえていないかが気になり、噛むことや飲み込むことに緊張するようになったのです。
理由はわかりません。
よく噛まなければいけないものや、硬いものが給食に出てくると、食べるのを躊躇するようになりました。
きゅうりが出てきた日は最悪です。(筆者はきゅうり好きです)
食べ終わるのはいつも一番最後でした。
ピアノを辞める
このようなこともありました。
小さい時から続けていたピアノを辞めてしまったのです。
練習が嫌だったこともありますが、ピアノを弾いているとき先生に見られて緊張し、手が震えるようになったのが原因です。
たぶん順序としては
緊張して手が震えるようになる→ピアノ教室に行きたくない→練習したくない
という順番です。
あの頃はどうして緊張するようになったのかわかりませんでしたが、今思うと、社会不安障害の症状である書痙を発症していたのです。
ついに授業中も緊張するように
中学2年生ごろになると、授業中まで緊張するようになりました。
授業に集中していたはずなのに、急に我に返るようになったのです。
自分はここで何をやっているんだろう、と。
集中できず我に返るような感覚は給食のときと似ていますが、後ろの席の人から見られているように感じたり、ひどい時は針のむしろのような感覚を覚えました。
中学生という多感な時期でしたので人間関係に悩んだこともありますが、いじめにあっていたというわけではありません。
緊張からだんだんと口に唾が溜まっていき、唾を飲み込む音が周りに聞こえないように必死でした。
この経験以降、なんとなく自分は「静かなところが苦手」なんだと思うようになりました。
塾や図書館で勉強できない
静かなところが苦手なエピソードの一つとして、塾や図書館、映画館が緊張するということもありました。
よく塾に個別で学習できるスペースというものがあると思います。
薄い壁や板一枚で仕切られおり、何十人もの学生が自習できる場所です。
自習スペースは書く音だけが響き、授業中より静かです。
静かで緊張して勉強に集中できず、お腹がなってしまうのではないかという恐怖がありました。
このように私は小学生の頃から社会不安障害の症状がありました。
しかし、毎日起こるわけではなかったので、自分はこういう性格なんだと思い、特に疑問には感じませんでした。